国宝火焔土器(かえんどき) |
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火焔土器は縄文時代中期を代表する縄文式土器の一種で、燃え上がる炎を象ったかのような形状の土器を指す通称名。火焔型土器とも呼ばれる。装飾的な縄文土器のなかでも、特に装飾性豊かな土器である。 十日町市の信濃川右岸段丘上に位置する笹山遺跡からは、1980年〜1986年にかけて実施された発掘調査により火焔形土器が出土している。笹山遺跡出土の深鉢型土器57点(うち火焔形土器は20点)は1999年、国宝に指定された。最大の火焔形土器は「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら)と愛称がつけられ、国宝指定出土品群の中でも中心的存在として扱われている。製作時期が4500年前となる日本最古の国宝である。笹山遺跡から出土した土器は、現在十日町市博物館が所蔵している。 |